酒蔵巡りなら任せとけ!な部長、第1回は南予・愛南町の「小西酒造場」さんです。
1.蔵元紹介&歴史
蔵元名
合資会社小西酒造場
所在地:
〒798-4341 愛媛県南宇和郡愛南町蓮乗寺3 (tel)0895-72-0019
主な銘柄:
南郡(純米吟醸)、誠心(上選)、宮の井
豊富な海の幸が獲れる環境で磨き抜かれた逸品。
小西酒造場がある愛南町は、太平洋と宇和海の恵みを受け、一年を通じて豊富な魚介類が獲れる水産業のまち。特にゼリーのようなもちもちとした食感が特徴の幻の日帰りカツオや、ミネラルたっぷりの御荘湾で育まれたカキは絶品。みかんをはじめ柑橘栽培も盛んな地域です。小西酒造場が醸すお酒はこのような環境の中、磨き上げられた逸品です。
小西酒造場では「酒造りに卒業なし」をモットーに、気候など微妙な自然条件との戦いや原料米の選定を通じ、理想の味と香りを求め続けています。「愛媛県酒造協同組合のホームページ蔵元紹介」より
2.初めて蔵を訪ねた頃
私がこの蔵を初めて蔵を訪ねたのは、南予に転勤になってすぐの平成14年の春です。
仕事の関係で転勤は何度かありましたが、このときは初めての単身赴任でした。
もちろん、冷蔵庫は2台、1つはお酒専用にしたことを覚えています。(嫁さんには内緒)
事が終わるとすぐに作業着のまま酒蔵を訪ねました。
引き戸を開けて声をかけると、その日はご当主は留守。
奥さんから”南郡”1.8Lを購入して帰りました。ご当主に会えなかったのが、残念でした。
酒蔵へは中々訪問する機会はなかったのですが、勤務先の隣が酒屋で便利だったし3年は単身と覚悟していたので、その後、お酒が無くなった頃、蔵を訪ねると運よく出会うことが出来ました。
その後3年目の転勤時に、ご当主に一緒の写真をお願いし、無事目的を果たすことができました。(写真はそのときのものです。)
その当時の酒は、軟水を低温仕込みで仕込み、やや端麗の仕上がりでほのかな甘みを感じる酒になっていると聞きました。
小西酒造場さんは、愛媛の南の端にある酒蔵で、そのほとんどが地元で消費されているため、ある意味、愛媛県内でも”まぼろしの酒”と言えなくはありません。
日本酒好きと豪語される方は是非飲んでみてください。
平成17年3月撮影・ご当主と。
小西酒造場さんは文久3年(1863年)創業で、現在の小西康之さんで4代目です。初めてお会いした頃65を過ぎたお年だと聞きました。
3.蔵を訪ねるには
小西酒造場は、愛媛県宇和島市方面か、高知県宿毛市方面から訪ねる事が出来ますが、まず、高知県から訪ねる場合を紹介します。
高知県(宿毛市)から国道56号線を愛媛県に入り、約11km蓮乗寺の信号を右に折れて少し走ると、白壁の酒蔵が左手に見えます。
そこが”南郡””宮の井”の小西酒造場です。
愛南町は、愛媛県の南部(南予地方と呼ばれている。)に位置し”びやびや”カツオで有名な深浦漁港もあり、人口はおよそ2万4千人ほどで、カツオや魚の養殖、愛南ゴールド(河内晩柑)などと共に、愛南かき、愛南ヒオウギ、由良の媛っこ地鶏など海、山の幸の宝庫です。
宇和島バスの場合は、宿毛営業所から城辺営業所までバスに乗り、酒蔵へはバス停から1~2分です。
※四国酒蔵八十八箇所巡りで行かれる方、ご注意ください!
”四国酒蔵八十八箇所巡り”は蔵元ではなく、「モンマ―ト菊池」で押印してます。この場合、バス停は、城辺営業所では無く、御荘というバス停です。バス停を降りたところにあります。
○「モンマ―ト菊池」愛南町御荘平城2974-1(0895-72-0021)
【手作りの案内図】
○宇和島バス … 時刻表はこちらから→ http://www.uwajima-bus.co.jp/01bus/index.htm
・宿毛→城辺営業所 片道790円
・宇和島→城辺営業所 片道1,400円
☆[びやびやかつお]
四国一の水揚げ量を誇っている深浦漁港のカツオ。
その中でも獲ったその日に水揚げされるカツオを「日帰りカツオ」と言います。
初めて刺身で食べた時「今まで食べていた”カツオのたたき”は、本当のカツオの味ではなかった」と思ったほどの新鮮で美味でした。
食べたのは町内の国道沿いの小料理屋さんでした。簡単に食べるのだったら、「深浦漁協内の市場食堂」が良いと思います。
但し、美味しい時期は外さないように!
☆[イワシ丸干]
お酒のつまみに、愛南町樽見6−450の(有)武久海産のイワシ丸干しをお勧めします。
ウルメイワシ、カタクチイワシを薄味でやわらかく干したものです。
ウルメ 1箱 3,675円~
ホウタレ1箱 1,895円~
(「愛媛県商工会連合会のホームページ」より)
[すきな近所のおさけやさん]… (有)おざき酒店
旧御荘町役場前にあり、十数年前、初めて酒を買いに店に入った時、焼酎の品揃えと値段に驚いた。
森伊蔵、魔王などが、7~8000円程度/1.8Lで販売していた。当然購入!
店長に話を聞くと、九州に近いので安価で仕入れが出来るとの話だった。
また、小西酒造場の、南郡、誠心、宮の井と揃っており、春には新酒が店頭に出るのが楽しみだった。